浮気のことは先人から学べ！というコンセプトの元に始まった大・浮気列伝です。
私たちが話を聞いてきた様々な浮気の現場をお伝えし、今浮気問題に直面している方に役立てたらと思います。
浮気列伝 二の巻 影響されやすい男
今日は少し間抜けというかピュアな男のお話です。
ともみさん（28歳・大阪在住）には結婚2年の夫、翔太がいました。
ともみさんと翔太は、新卒で入社した会社の同期でした。
翔太はあまり明るいタイプではなく、同期の飲み会などにもあまり来ませんでしたがともみさんへのアプローチは積極的で、ともみさんはその不器用さに安心感を感じ付き合うことにしたそうです。
二人は4年付き合って、結婚。
翔太にも部下ができ、入社当時のおどおどした雰囲気はだいぶなくなってきていました。
ともみさんが翔太の変化を感じ始めたのは結婚して2年を過ぎた頃でした。
影響されやすい男
それは、二人が買い物に出かけたときのこと。
「なあともちゃん、このシャツどう思？」
それは、青色のストライプのYシャツだった。
ふだん翔太はもっぱら白いシャツしか着ない。
「うん、いいんちゃう？でもあんたがそんな色選ぶなんて珍しいなあ。」
「い、いやなんかさ。気分変えてみたいと思ってさ。」
翔太はあまり変化を好まない。
朝ごはんは、実家の影響でお米しか食べない。一度パンを出したとき、ぶつぶつ言われた。
Yシャツだって白しか選んでこなかった翔太がストライプを選ぶなんて。
ともみさんはなんとなく違和感を覚えた。
別の日のこと。
「今日私、美容室寄ってから帰るから遅くなるわ。」
「あ、そうなんや。どんな髪型するん？」
「まあちょっと整えるだけやで。」
ともみさんの髪型は肩ほどまであるミディアムスタイルだ。
「なんか、あれショートボブ？ってやつ流行ってるらしいやん。そういうのせんの？」
「ボブなんて若すぎるやろー、私には合わんわ。」
「そんなもんなんやなあ。」
「なんであんたがボブなんて知ってるの。なんか若い子にでも教えてもらったん？」
「いやなんか、会社の子がボブがなんちゃらって話してたからさ。」
翔太は上手く嘘をつける人間ではない。
“ただの”会社の子ではないんだろう、そうともみさんは直感した。
ピュアな男の取り扱い方
ともみさんは頭を悩ませた。
翔太は恋愛経験も自分以外にはほとんどないので（片思いは何回かしたらしいが、言えずじまいを繰り返してきた。）
もし気になる人がいるとして、ハマったら怖いな、と。
ともみさんも多少のことには動じないくらいには年を重ねてきたつもりではある。
だから、一度の浮気ですぐ離婚を言い出すつもりもない。
でも翔太の場合・・・・経験のなさゆえにハマりこんでしまうかもしれない。
それこそ翔太から離婚を言い出しかねない。
ともみさんは今まで考えたこともなかったことだけに、動揺した。
そして、探りを入れてみることにした。
この男の浮気ステージや、いかに。
ともみさんは、浮気はガンのようなものだと考えた。
まずは陽性なのか陰性なのか。
そして、陽性だとするならばステージはどの段階なのか。
もしステージ4あたりまで進んでいるとしたならば、相当覚悟を持って臨まないといけない。
“まずは陽性か陰性か、からか。”
ともみさんはそう考え、作戦を決行した。
それは、ピュアで嘘が下手な翔太ならではの作戦だ。
「今日テレビでやっててんけど、OO（芸能人）が不倫していたらしいで。」
「そうなんや」
「なんかほんまあれやな、男って全員浮気するんやな。うちの部署の人も浮気してるみたいやし。」
「え、そんな皆んな浮気してるんや。」
「まあ奥さんと毎日おったら他の人とも遊びたくなるんやろな！」
「そ、そんなことないやろ。どうなんかなあ。」
ここまででともみさんはある程度確信を得ていた。
付き合っているかは分からないが気になる女はいるな、と。
最後に釘を刺しておいた。
「あんたもふらふら浮ついたことしてたらあかんで。」
「・・・・うん。」
なんで「うん、やねん！そこは否定せいよ。」とともみさんはひとりごちた。
「浮ついたことしてたらあかんで。」と既成事実かのように言ってみたのだが、
翔太には恐らく、「浮気なんかしてないよ！」と否定する余裕などなかったのだろう。
ともみさんは、ため息をつきこう思った。
「こりゃ、間違いなく陽性だわ。」
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次回、ともみさんと翔太の浮気列伝完結編です。
